私がまだ小さかった頃
風邪をひいて何も食べられない時は
母がリンゴを擦ってくれたり
しょうが湯を作ってくれました。
少し食欲が出てきた時には
おかゆや雑炊を作ってくれたその光景を、今でも覚えています。
擦ったリンゴを食べると
なんとなく体の不調がとれるような
そんな感覚も。
とくに手の込んだものではないけれど
体が弱った時に食べる、りんごやおかゆは
”これを食べれば治る”と思わせる力がありました。
そして私も母親になり
子供が熱を出したり、風邪をひいた時に
同じようにしていたかというと、、、、、
すぐに病院へ駆け込み、薬に頼っていました(笑)
いま思えば、子供の様子をよく観察するより、心配や不安が勝って
”先生に診てもらえば大丈夫”と、安心を求めに行っていたんだと思います。
ですが、子供の成長とともに、すぐに病院へ行った方がいい場合と
もう少し様子を見てもよさそうだな、という時が分かるようになってきました。
”まだ熱は高くないけれど、先生に診てもらった方が良さそう”
”症状はあるけれど元気もあるし、食事もとれているから、家で様子を見てみよう”
子供が生まれて15年くらいは
小児科にかかることが多く
なかなか良くならない体調に
心配と不安がつきない時期もありました。
”病気を治すためとはいえ、こんなに小さい頃から薬をたくさんのんで大丈夫かな?”
”その前に、もっとできることがあるんじゃないか?”
この頃は、母親の勘が研ぎ澄まされ、
顔を見ると体調が、
子供に触れると体温が分かるようになっていました。
いま思い返せば、少し神経質になっていたところもあったと思います。
当時は、身近に気軽に相談できる相手がいなかったため
健康に良いと耳にしたものは、片っ端から、すぐに飛びついていました。
マクロビオティックが良いと聞けば、ネットで調べたり、本を買い、YouTubeを見たり
そのほか薬膳、アロマやアーユルヴェーダや瞑想、と
とにかく健康のために良いことは、試す!とうことを繰り返していました。
ナチュラルフードコーディネーターの勉強をしていたのも、この頃です。
有機栽培された野菜や安全・安心な食材、調味料を買いそろえ、毎日料理を作っていました。
『美味しい~!』
しかし、食材をそろえるだけでも、手間やお金がかかり
毎日のこととなると、私は無理でした。。。
健康に手間が~、お金が~なんて言ってられないでしょ!とお叱りを受けそうですが
無理なく続けられることを選択しました。
ですが、勉強したことは、普段の生活に大いに役立っています。
野菜を選ぶ知識や栄養、食材の組み合わせや調理方法など。
いろいろと試した結果、たどり着いたのは
お手軽で簡単にできる、母がしていたような『手当て』や
精油などの『植物の力』を使ったものでした。
痛いところをさすったり、身近な食材をつかった食事は、からだも心も元気にしてくれます。
今でも、本を見返したり、新しい知識をとりいれながら、
体調がおかしいな、と感じたときには実践しています。
身近なもので暮らしを快適にするものを
『おばあちゃんの知恵袋』のような
ブログにしたいと思っています。
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